|
巻頭の言葉
特別代表理事 岩佐 英夫
私は新潟県の名峰妙高山を仰ぐ三和村というところで育ちました。豊かに広がる水田がつきると里山に連なっていく純農村です。里山の育んだおいしい水と米が、山裾の小さな酒蔵から幻の銘酒「雪中梅」を生み出しています。 小さいころ、里山の意味は?などと考えたこともありませんでした。でも里山は生活の中に生きていました。 農家の燃料は、入会地に自由に入って刈り取った下枝や枯れ落葉でした。秋、誰にも内緒の場所、こんもり盛り上がった落ち葉をのけて松茸より香りのいい「さまつ」を探りあてて胸をときめかせました。 小学校時代、学校総出の茸狩り、大きな鉄鍋の味噌汁のおいしさ。中学校は里山に囲まれた池のほとりにあり、池には「蓴菜」が浮かんでいました。数ヶ月人々の暮らしを閉じこめた雪が溶け始め、その間からのぞいた黒々とした土に青々とした雑草の若芽を見つけたとき、春の喜びが胸をつきあげるのです。「氷が溶けたら何になる?」という教師の問い(期待された答えは「水になる」)に「春になる」という名答をさらりと述べた、春を待ちわびる東北の小学生の気持ちが痛いほどわかるのです。 しかし「高度成長」の大波が日本中を洗いはじめると、農村も大きく変わってしまいました。 今は里山も荒れはて、入る人もない。連なる水田の間を曲がりくねって流れていた小川は消え、巨大な長方形の水田と、まっすぐのコンクリート製の溝が走り、そこには小鮒どころか、どじょうももめだかも、蛍、イナゴも赤とんぼもいなくなった。薬漬けの、文字通り「工場」に変わってしまったのです。 「兎追いし かの山 小鮒つりし かの川」はどこへ行ってしまったのか。里山の荒廃は、サラ金に代表される荒れすさんだ都会の姿に重なってくるのでしょうか? こんな日本、どこかおかしいのでは? こうした想いが今、里山を、無農薬、有機栽培を見直そうという流れにつながっているように思います。 むしろ、都会の人たちの方から里山の見直しが問題提起されているのはきわめて象徴的なことと思います。 |
| 講演会報告 |
|
| 市民の目線で読む「沈黙の春」と日本の環境問題 | 高橋 哲郎(前龍谷大学教授) |
| 調査・研究報告 | |
| 里山誌 |
古川 章 |
| オナモミについて |
村田 源(元京都大学講師) |
| 市原から木野を歩く |
光田 重幸(同志社大学助教授) |
| 日野の里を歩く |
光田 重幸(同志社大学助教授) |
| 京都府レッドデータブックから学ぶこと(2) |
上島 裕(植物愛好家) |
| 京都府レッドデータからみる木津川の花 |
湯川 幸子 |
| あなたが選んだ現代の秋の七草 |
山本 雅晃 |
| 自然観察会報告 |
|
| 竹送りの句会に詠める俳句三首 |
中島 昌夫(京田辺市) |
| 軽登山 音羽山〜高塚(10月20日) |
以下 事務局報告 |
| あなたが選ぶ現代の秋の七草は? ー京田辺市文化祭参加ー(11月2/3日) |
|
| 大河原〜笠置 植物観察会(11月9日) |
|
| 木津川花観察会(11月13日) |
|
| 柿収穫の集い(11月23日) |
|
| ミカンの収穫(12月1日) |
|
| 年末里山料理教室(12月7日) |
|
| 炭焼体験学習会(12月15日、1月19日) |
|
| 越冬昆虫観察会(12月21日) |
|
| 七草摘みと七草粥に親しむ会(1月6日) |
|
| 丹波黒大豆の味噌作り(1月16日) |
|
| 第7回 自然と環境講演会(3月1日) |
|
| 春の昆虫・植物観察会(3月16日) |
|
| 協働活動報告 |
|
| 国語教科と環境教育に協力ー薪小学校4年生 |
湯川 幸子 |
| 会員の広場 |
|
| 俳句 |
岡野 俊治(城陽市) |
| 紅葉の日光戦場ヶ原と男体山登山 |
門岩 正彦(宇治市) |
| 素敵な出会いに感謝 |
伊藤 千恵子(京田辺市) |
| 柿ジャム・柿寒天はいかがですか |
斉藤 あきみ(木津町) |
| なぜjかノスタルジアを誘う”里山”ということば |
斉藤 文麿(城陽市) |
| 木にロープをかけて引っぱる |
丸野 兼治(小5年) |
| おおむらさき |
上田 かなめ(薪小3年) |
| 新春に食する七草粥美味 |
大村 義信(京田辺市) |
| 百聞は一触に如かず〜三つの気づきをとおして〜 |
杉岡 秀紀(同志社大学経済学部) |
| 仲間と楽しく黒豆の皮をむく |
吉田 邦夫(城陽市) |
| 黒豆の皮剥きに疲れた |
藤ノ井 律夫(京田辺市) |
| 竹送りに参加して |
徳田 武治(京田辺市) |
| 里山講演会に出席して |
橋本 英吾(京田辺市) |
| Silent Spring |
白木 弘一(京田辺市) |
| 近畿2府5県を料金140円で旅しよう |
黒光 輝政(京田辺市) |
| 京田辺の小字名伝説(1) |
古川 章(郷土歴史家) |
| 庭師のひとりごと(3) |
澤田 義信(京田辺市) |
| 資料 |
|
| 亀岡の生きものたち展を見てきました |
以下事務局編集 |
| 淀川水系河川整備計画策定に向けて |
|
| 木津川ポットホール |
|
| 新聞報道紹介 |
|
| 新入会員名簿 |
|
| 2002年度事業報告 |
|
| 2002年度決算報告 |
|
| 2002年度会計監査報告 |
|
| 2003年度事業方針(案) |
|
| 2003年度事業日程表 |
|
| 2003年度予算(案) |
|
| 役員名簿 |
|
| あとがき |