オオムラサキの観察会
(夏の生き物観察会)

   

 京田辺市普賢寺谷の里山には、オムラサキの食草のエノキと、オオムラサキの成虫の餌に なるクヌギやコナラ等樹液の出る雑木林があり、 カナブンやクワガタムシ等と一緒に木の 幹に集まり、 年に16~8月初旬にかけて発生し樹液を吸いに集まってきます。
 産卵した卵はエノキの葉を食べ成長しますが12月頃に木を伝って下に降り、落ち葉の裏 で越冬をします。 エノキの葉が芽吹く4月に木を登り脱皮を繰り返しながら6 (終齢幼 虫) 7センチ程の大きさになり、エノキの葉の裏で蛹になります。 成虫に羽化するのは初夏 の6月頃からです。 数100個の卵を産んでも野鳥に食われたり、ハチ、クモ、カメムシ等 に襲われたりして成虫になれるのはごくわずかのようです。
 気品のあるある美しさで翅を広げると雄は10センチ雌は12センチ程もあり羽ばたきは 機敏で、滑空をするような飛び方です。 幼虫の食べるエノキと成虫の食べる樹液を出すコ ナラ等の雑木林がなければ生きていけません。 京田辺の里山は条件を満たした自然のある 環境でオオムラサキも生息をしているようです。
 オオムラサキの雄は青紫色に輝き、日本を代表する国蝶として日本昆虫同好会で決定さ れました。 昔に比べると環境の変化で減少しておりレッドリストでは準絶滅危惧種に位置 づけられています。この環境を保全してオオムラサキの飛翔を見守りましょう。
 やましろ里山の会では2007年から調査をしてきましたが、蝶の確認は数回のみです。今回もオオムラサキが観察できるかどうかはわかりませんが、夏の里山には多くの生き物がいますので、それらも観察して楽しみたいと思います。
 今回は本会の顧問である、前近畿大学教授桜谷保之先生にも来ていただき、いろいろと教えていただきたいと思います。
日時       令和4年7月3日(日)  小雨決行
        午前10時~午前12時
 場所       里山農園(京田辺市水取菰谷)
 駐車場        農園前に20台分の駐車場があります
 集合場所       9時40分 京田辺市立普賢寺小学校前
        (里山農園がわかる場合は直接農園へ)
 持ち物        水筒、筆記具、手ぬぐい、カメラなど
 服装       長袖、長ズボン、長靴を奨励、手袋、帽子
 申込み       先着10組 名前、年齢(学年)、住所、電話、メールアドレスを
専用フォームから入力してください。(ここをクリック)
6月25日から受け付け開始します。

プログラム

 10      挨拶  やましろ里山の会理事長、 大村幸正
    挨拶  前近畿大学教授 桜谷保之先生 
 1015   自己紹介 (里山の会メンバーと参加者) 
   30   パネルの説明  金田徹 
   40   観察  エノキ林、観察台 
    コナラ、クヌギ林散策 
    甲虫 トラップ、 バタフライトラップ
12時     解散

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