ツバメの大群舞の観察会

   8月7日 18:00〜19:30
場所  宇治川源内(観月橋下流)
講師  白木弘一氏(本会会員 日本野鳥の会会員

参加者 大人 21名   小学生 3名

    ツバメの1年間の生活をおってみますと次のようです。
3月  ツバメが現れてオス、メスのペアができ、巣作りをはじめます。

4月  巣作り。(早朝から夜遅くまで働いて約1週間で巣ができます)

5月  1回目の卵を産んであたためる。(約2週間で子供が生まれる)
     1回目の子育て 生まれた子ツバメに餌を運んで育てる(約3週間)

6月  2回目の卵を産んであたためる。2回目の子育て。
    (ほとんどのツバメは年に2回の子育てですが3回もあります)

7月  ヒナの世話。1回目のヒナは、親離れして、同じ頃生まれた
     ツバメたちが町中で暮らしています。

8月  最初に生まれたツバメがヨシ原に移動して、集団で暮らします。
     次に2回目の子供がきます。最後に子育てを終えた親鳥が来ます。
     お盆を過ぎて涼しい秋風が吹くようになると

9月  南の国へのわたりが始まり、9月にはほとんどいなくなります。

10月
11月
12月      南の国(フィリピンやインドネシアなど)で暮らしています。
 1月
 2月




薄暮になった夕方、6時45分〜7時ぐらいがピークで大空いっぱいにゴマをまいたよう
に乱舞しながら集まり、ヨシ原に猛スピードで音もたてずに飛び込みます。
その数、数万羽と言われ京都盆地周辺のツバメが飛来してくるそうです。
見事な光景でした。

7時15分ごろになると何事も無かったようにあたり一面は夕闇となり帰路につきました。
その帰り道、このヨシ原から朝、何時ごろどのようにして 飛び立つのだろう?
と白木講師に質問したところ、「夜明けと共に飛び立つ」との事で
明日、早速、見に来ることを有志3人で約束。

そして8月8日の早朝、現地に4時30分ごろ到着し、少し明るくなるのを待ちました。
しばらくたった4時50分ごろヨシ原から音も無く飛び立ち始め5時ごろピークに。
昨夜の7時ごろの光景とはまったく逆で堤防すれすれに飛び立つもの、
ヨシ原からまっすぐ上に飛び立つもの・・・これもそれは見事なものでした。
明るさ加減はヨシ原に入る時も飛び立つ時もまったく同じ状態という事がわかりました
明るさが増してくるにつれて高く上昇するようになりました。
5時15分ごろになるとツバメのすがたはすっかり無くなり
スズメの鳴き声だけが聞こえもとのヨシ原にもどりました。

以上、ツバメの見事なまでの群舞の様子でした。