ミスジチョウ(タテハチョウ科)
山地の渓流沿いなどで見られるが、数は少なく、食樹のカエデのまわりでよく見ます。前翅中央の白帯が途切れることなく、ギザギザしていないことで近縁種と区別できます。
地面におりて吸水することが多く、雌はカエデ類の葉の先端に1個ずつ卵を産み付けます。
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モズのはやにえ
モズの多いところです。
バッタがかわいそうですね。
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ク コ(ナス科)
高さ1〜2mの落葉低木で、原野、堤防、海岸などに自生しますが、薬用として栽培もされます。夏期に葉腋から細い枝を出し、その先にうす紫色の花をつけます。果実は楕円形で赤く熟し、甘くやや苦みがあります。葉、実、根皮とも生薬として用いられ、乾燥した葉はクコ茶としてよく知られています。
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ゴヨウアケビ(アケビ科)
アケビ(5葉)とミツバアケビ(3葉)が自然交配してできた間種で、葉はアケビのように5小葉ですが、小葉のへりには波形の浅い鋸歯があります。花の形や色はちょうど両方の中間の性質をもっています。
花期は4〜5月です。
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タヌキマメ(マメ科)
日当たりのよい草地に生える1年草で、葉は豆科植物としては珍しい一枚の小葉からできています。萼には毛が密生し、花後果実をおおいます。花は8月〜10月に咲きます。 解毒、下痢止、抗ガン作用があります。
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ハナイカダ(ミズキ科)
花を乗せた葉が筏のように見えるので 、この名前が付いたそうです。高さ1.5mくらいの落葉低木で、雌雄異株です。花期は5月で写真のように葉の上に緑色の花をつける不思議な木です。熟すと黒くなります。日本全土の渓流沿いの林内に多く見れます。
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カワラナデシコ(ナデシコ科)
大和撫子(やまとなでしこ)といわれるのは、この花です。原野や堤防などの日の当たる場所を好む多年草です。秋の七草の一つとしても知られますが、遷移によって年々数が減っています。花は5月上旬〜9月上旬。利尿剤として利用されます。
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フナバラソウ(ガガイモ科)
漢字では舟腹草と書き、裂けた果実の形から名付けられたそうです。山の草原に生える多年草で、枝分かれせず、茎は直立します。葉は短い柄によって対生し、厚ぼったく、茎とともに短い軟毛に覆われ、ビロー ドのいような触感があります。花は黒紫色で上方の葉の元にかたまって付きます。
花は5月〜6月に咲きます。
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メハジキ(シソ科)
日当たりのよい路傍や堤防に生える二年草で、帰化植物的な出方をするが、自生種であると考えられています。葉はヨモギに似ていますが対生です。花は7月中旬〜8月上旬に咲きます。止血、浄血、鎮静、血 尿、痔疾の薬になります。
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ブタナ(キク科)
ヨーロッパ原産の多年草で、昭和初期に日本に来ました。タンポポとよく似ていますが、葉は全て根生葉で、花茎が長く大きなものは50pにもなり、途中で2〜4本に分かれています。花は黄色の舌状花のみからなり、花の先は5つに分かれています。花の咲く時期は春から秋までと長いです。
ブタナという名前は、フランス語で「豚のサラダ」
というとこらからつけられました。
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カラスビシャク(サトイモ科)
別名ハンゲともいうが、夏至から11日目頃に咲くので半夏(はんげ)といいます。畑地などに生える多年草で、葉は3小葉からなる複葉で、1〜2枚が根生します。葉柄の途中や小葉のつけねに褐色のムカゴ(球芽)をつけます。初夏に花茎をたて、先に緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)で包まれた肉穂花序をつけます。花序の先は長くのび仏炎苞の先から上に突き出します。
球茎を乾燥したものは半夏(はんげ)といい、嘔吐や咳をしずめる漢方薬です。
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カワラサイコ(バラ科)
氾濫原など河川敷きに多く見られる多年草で、根茎は太く、全草に長毛があります。葉は深く羽状に裂けて15から29小葉にわかれ、それぞれの小葉ははさらに羽状に深く裂けています。花は黄色の5弁で、6月〜9月に咲きます。
下痢、解熱などの薬用に使われます。
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ヌマトラノオ(サクラソウ科)
沼地などの水辺にはえる多年草で、オカトラノオに似ていますが、花は白色で5〜6oと小さく、花序はやや細くて写真のように先まで直立しています。
葉は長さ4〜7pで幅1〜1.5pで毛が無く先端がとがらない等のことでオカトラノオと区別できます。花期は6月〜8月です。
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オカトラノオ(サクラソウ科)
日当たりのよい草原等で見ることのできる多年草で、地下茎を地中に長くのばします。高さ50〜100pあり、葉は互生で、長さ6〜13pで両端がとがり表面に短毛が生えています。6月〜7月に茎の先に多数の白い花を持った花穂をつけますが、上部は傾きます。
若菜 は水でさらせば食用となり、漢方薬としても利用されます。
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センニンソウ(キンポウゲ科)
林縁などでよく見られる多年生の蔓植物で、茎の下部は枯れずに木化して越冬します。十字に見える白いのは花びらではなく萼片で中心に多くの雄しべと雌しべがあります。花は夏に咲きますが葉が見えなくなるほど密に咲きます。
有毒植物で、葉をすりつぶした汁は魚毒として漁業に使われたり、ウジ虫退治に使われたことがありました。センニンソウは仙人草と書かれ、果実の白毛を「仙人の髪」に見立てたそうです。
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スズサイコ(ガガイモ科)
フナバラソウと同じガガイモ科のうち、蔓植物とならないものです。山の草原に生える多年草で、茎は細くて1本立ちで、40〜100pになります。長さ6〜13pの細い葉を対生、黄緑褐色の小さい鈴のような花を長い柄の先につけます。
花は7月〜8月に咲きます。
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ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
川の土手などの陽地に多い蔓性の多年草で、全体的に無毛で白っぽい。花は葉の脇に1個ずつつき紫色の特異な形をしているので、容易に見分けられます。果実は球形で6裂し、細い6本の糸でぶら下がる様から「馬の首に付ける鈴」と見立てたそうです。花期は6月〜8月。ジャコウアゲハやホソオチョウなどのチョウの食草としてよく知られています。
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ウツボグサ(シソ科)
日当たりのよい原野や土手、草地に生える多年草で、茎は10p〜30pと短いが、ランナーをのばして、その先に芽をつけても殖えます。花冠は濃紫色で下唇の中央裂片の縁が細かく切れ込むのが特徴です。盛夏に歌穂が枯れて黒くなるので、夏枯草(かこそう)ともいわれ、漢方薬として利尿剤に用いられます。
歌穂の形が、武士の矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることからつけられた名前です。
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