会 員 サロン


撮影者:白木 弘一

ニホンアカガエル
   ニホンアカガエル(アカガエル科)

 8月に甘南備山で出会いました。平地に住む赤茶色の蛙です。他のカエルに先立って真冬の1月から産卵をはじめ、産卵が終わると再び水底に潜り、5月頃まで眠ります。背中の左右のすじが平行なのが特徴です。昆虫やクモ類を食べます。

   ジムグリ(ナミヘビ科)

 このような赤くてきれいなヘビを初めて見ました。
驚いてとっさに撮影した1枚です。ジムグリのようだ(幼蛇)です。成体は焦げ茶色の地味でおとなしいヘビです。半地中性で地面の穴によく潜り、ネズミなどの小型ほ乳類を補食します。毒はありません。
冬は冬眠生活です。日本固有種です。
ジムグリ
アオキの花


   アオキ
 (ミズキ科)

  石清水八幡宮境内の日陰に密かに開いていました。どこでも見られる木ですが、近づいて眺めると妖しい美しさが感じられます。
 冬には赤い楕円形の実をつけます。
 生薬として、やけど、切り傷などに使われています。
                


                    


   ヒメオドリコソウ(シソ科)
    
  
道ばたや空き地に生えるヨーロッパ原産の2年草。葉には細かいしわが多く、ホトケノザに似ていますがハート形で上方のものまで柄があり、枝先の葉が紅色を帯びています。日本に生育するオドリコソウ属6種のうち帰化植物は本種のみです。

             

ヒメオドリコソウ
シロバナタンポポ
  シロバナタンポポ(キク科)

  タンポポ属で花の白いのは、この種だけです。花の色が白いだけではなく、よく見ると葉の緑がうすく、葉柄や葉脈がほとんど紫色を帯びていません。総包の外片は大きな角状突起があり、はじめからやや外側に反り返っています。花期は4〜5月で、本州の関東以西から四国、九州に分布しています。             
                   


    ツユクサ
(ツユクサ科)

 朝露を帯びて早朝に咲いた花は夕方には閉じてしまう、一日だけの花です。夏には、畑地や庭先などどこでも見ることができますが、花はきわめて特異な形態をしていますのでツユクサ科という独立した科になっています。花は左右相称形で、萼片3,花弁3,雄しべ6,雌しべ1からできていますが、花弁3のうち青色で目立つのは上の2枚です。雄しべ6のうち花粉を出すのは長い2本だけで、他の3本は花粉を出さない鮮黄色の雄しべです。

ツユクサ
ヒヨドリジョウゴ
    ヒヨドリジョウゴ(ナス科)

 ナス科の蔓性多年草で、数年前に我が家に芽生え、いまでは毎夏、白い花を咲かせて、秋には赤い小さな実をつけます。花序は葉柄の基部につかず節と節の間から出ます。花びらは白く、深く5つに分かれ開花後に、くるりと反り返ります。
実には毒があるそうですが、ヒヨドリが好んで食べるそうです。でも我が家に食べに来るヒヨドリをみたことありません。

   ネジバナ(ラン科)

 ランの仲間とは思えない小さく、かれんな花をラセン状につけています。日当たりのよい草地ならどこでも見られる身近な多年草です。茎の長さ5p〜15pと小さく、花序には短毛が密生しています。
地下にはラン科に特徴的な白く太い根が数本出ています。花期は4月から10月と長いが、春咲きと秋咲きでは、株が異なっているようです。
ネジバナ  
ベニバナボロギク
   ベニバナボロギク(キク科)

 アフリカ原産の1年草で、1950年に日本で侵入が確認され、現在は8月〜12月まで、どこでも見られる花となりました。レンガ色の頭花は、皆たれて咲きますので容易に見分けられます。
 葉は春菊のような香りがあり、美味しいおひたしとして食べられます。

   ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

 秋のお彼岸頃に里の秋の主役を演ずる華やかな花、別名マンジュサゲともいいます。でも、全体が有毒ですが、その根には強烈な毒リコリンを潜めています。花が終わると葉が出て冬を越し、夏に枯れます。きれいな花で、雄しべも雌しべもありますが、めったに結実することはなく、果実ができても発芽することはありません。増殖は根でします。
 漢方薬として水腫の治療に使われます。

 
ヒガンバナ  
ヤブカンゾウ
   ヤブカンゾウ(ユリ科)

 梅雨明けの頃、土手や草地で橙色を帯びた赤色花を咲かせる多年草です。花は八重咲きで、花びらは幅広く縁が波打っています。美しい花ですが1日で終わり、ヒガンバナと同様に結実しません。根茎で増殖します。
 春から初夏に、4〜5pにのびた白い部分から採取し、茹でて酢みそなどで食べることができます。

 

   オミナエシ(オミナエシ科)

 日当たりのよい山地の道端や草地に生える多年草で、秋の七草の1つです。近年個体数が激減しています。茎は直立して高さ80〜100pで、夏から秋にかけて茎の先に多数の黄色い花が咲きます。漢方薬として利尿、はれ物、解毒の効果があるとされています。
 同属にオトコエシがありますが、花の色が白いことで見分けがつきます。
オミナエシ  
ミゾカクシ
   ミゾカクシ(キキョウ科)

 湿地や水田の畦などの湿った所に繁茂する小さな多年草で、溝を隠すほどだから「ミゾカクシ」また、筵を敷いたように生い茂るので「アゼムシロ」ともいいます。6月〜9月頃に、花びらの先が深く5裂し、片側に花びらをよせる特徴的な美しい花を咲かせます。

   ササユリ(ユリ科)

 里山の代表的なユリでしたが、近年は、その数を減らしています。多年生の野草で、葉には柄があり、花は淡いピンク色で、花被片は長さ10〜15p、外片の方が幅が狭く、花粉は赤褐色です。分布は本州の中部から九州で花期は7月〜8月です。
ササユリ
ノアズキ
   ノアズキ(マメ科)

 山の原野に生える蔓性の多年草で、蔓は左巻で、軟毛があります。花の形が変わっていて、虫が訪れて花びらの一つ(舟弁)に重みがかかると、花筒先から花粉が押し出されて虫の体にふりかかります。
関東以西の日本で8〜9月に開花します。


      
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