会 員 サロン


撮影者:山村 武正


   アキノキリンソウ(キク科)

  アワダチソウともいう平地から高山の登山道沿いに広く見られる秋の代表的な花です。花は秋の終わりから夏にかけて茎の上部に穂状に多数つき、一つの花は径13mmほどで舌状花と筒状花からできています。
 全草を陰干しにしたものを煎じて飲めば、健胃、利尿剤となります。

                   



             
アキノキリンソウ
アマナ

     アマナ(ユリ科)

  
 日当たりのよい斜面に群生します。地下に鱗茎があり、葉は2枚で地際から出ます。花は光の熱を受けて開きチューリップに比較的近縁な草花です。花は3月中旬〜下旬に咲きますが、なかなか見ることの難しい草花です。食用になりますが強壮、鎮静、鎮痛の薬にもなります。

                   

                   

  
     ナヨクサフジ(マメ科)

  ヨーロッパ原産の多年生で、緑肥や餌料用に輸入されたものが野生化しています。日当たりのよい河原や林縁などに群生します。葉は10対くらいの小葉からできています。初夏から夏にかけて紫色の花序を立ち上げて咲く様子は、遠くからでもよく目立ちます。在来種のクサフジは花の筒部が短く、花柄が萼の後ろ端につくことで区別できます。

                  

クサフジ

    サクラタデ(タデ科)

  日本産のタデの仲間では最も花が大きくて、美しいものの一つです。水辺の湿地に生える多年草です。雌雄異株で、花はまばらに付き長い穂になって先が垂れます。
 花期は8月〜10月で、本州、四国、九州に分布します。
                 

サクラタデ
ツリガネニンジン
   ツリガネニンジン(キキョウ科)

    「釣鐘人参揺れゐる観音詣でかな」
  
   という歌のように、花は釣り鐘形のまま垂れ下がり、花柱は外へつきだすという面白い花です。日当たりのよい土手などに生える多年草で、地下には肥大した根があります。茎につく葉は3〜4枚ずつ輪生するので花の無い時期でも見分けられます。花期は8月下旬〜11月上旬と長い。食用にもなりますが、去痰、健胃、強壮の薬にもなります。
                    

    ミゾソバ(タデ科)

   水辺に群生していますが、花をよく見るときれいです。種子がソバ(蕎麦)に似ており、溝に繁茂するところからミゾソバの名が付いたそうです。水辺の湿地に生える1年草で、茎は横にねた基部から立ち上がり、長さ30〜100cmで小さなとげが並びます。花は多数集まり、花被は深く5裂、淡紅色、白くて縁だけ淡紅色、淡い緑白色のものなど色の変化に富みます。花期は8月〜10月です。

                 
ミゾソバ
リンドオウ
   リンドウ(リンドウ科)

  山の明るい草原に生える多年草で、茎の高さは20〜90pで普通は黒紫色に染まり、葉には柄が無く、対生します。花は青紫色で、茎の頂きにかたまってつきます。花期は秋から初冬で、北海道以外の日本全土に分布します。花の大きさがリンドウとあまり変わらない似た種類にエゾリンドウとアサマリンドウがあります。
                  


   ギンラン(左)  (ラン科)
   キンラン(右) 
(ラン科)

  きんさん ぎんさん どこかで聞いたような 名前です。4月〜6月に咲きます。よく見つけました。山野に自生する多年生のランです。花期は4月〜6月で、本州、四国、九州に分布します。     
       
              

ギンラン キンラン

   サワヒヨドリ(キク科)

  山間の湿地に生える多年草で、茎は40〜80p、普通は花部以外は茎を分けず、上部にはちぢれた毛を密生します。ヒヨドリ花に比べて葉はほとんど柄が無く、やや厚ぼったくて、へりが下面に曲がり、毛が多くて光沢がありません。花期は8月〜10月で、日本全土で見ることができます。
              
                    
サワヒヨドリ

      戻る